電気自動車の日本の普及率は?

二酸化炭素の排出量を減らすための取り組みは世界中でなされていて、特に自動車業界においては重要性が増している。
その一環として、ガソリンエンジンを搭載しない、完全なる電気自動車の普及が急がれている。

しかし電気自動車の日本における普及率は、ヨーロッパなどのこの分野の先進国に比べると低い状態だ。
2020年の新車としての電気自動車の販売台数は1万5,000台くらいと報告されている。
ガソリン車やハイブリッド車を含めたすべての新車販売台数は250万台くらいあるので、全体の中で電気自動車の割合はわずか0.6パーセントというところなのだ。

徐々に日本メーカーも国内市場向けの電気自動車の生産台数を増やしていて、売上自体も伸びが見られる。
そのため、これから伸びていくジャンルであるというのは確かであるものの、少なくても現状ではまだまだ普及が進んでいないというところだろう。
ちなみにハイブリッドモデルの普及率は1.8パーセント程度と、電気自動車よりも多くなっている。

電気自動車の海外における普及率

このように、日本ではまだまだ電気自動車の普及は立ち遅れているわけだが、世界に目を向けて見ると普及が進んでいる状況が見られる。
アメリカでは新車販売総数のうち、1.8パーセント程度が電気自動車とされている。
これは日本のハイブリッド車の割合とほぼ同じなので、日本においてハイブリッド車を見かけるのと同じくらいの確率で電気自動車が走っているということになる。
アメリカではテスラ車が圧倒的に多く、EVの中の8割程度を占めている。

ヨーロッパはさらに普及が進んでいる。
2020年の英国を含めたヨーロッパにおける新車登録総数のうち、5.6パーセントが電気自動車となっているのだ。
もともと環境性能には厳しいヨーロッパだが、2020年から新たな規制がスタートしたのが大きな影響をもたらしている。
それは日本の基準に換算すると、リッター当たり24.4キロ程度の燃費達成をしないといけないというものである。
実質的に通常のガソリン車では不可能に近く、電気自動車を提供しないと目標達成できないことになる。

今後電気自動車はどうなっていくのか?

世界では規制強化などによって着々と電気自動車が推進されているが、日本でも同じ動きが見られる。
2035年までにはすべての新車を、FCVやHVも含めた電気自動車とするという方針が発表されている。

そのため、各メーカーがかなりの程度電気自動車の開発と販売にシフトを切り、消費者もその傾向に従っていくことが予想される。
充電ステーションの増設など、インフラ整備においても資金が投入され始めているため、その動きは今後さらに加速することが確実だ。