251cc以上クラスの販売統計
2022年において、251cc以上クラスのバイクは大きな販売台数増加を見た。
なんと前年比で21.7パーセントもの増加となっていて、販売台数では10万1,700台となっている。
これらの数字は4年連続での成長となっており、10万台を超えたのは実に24年ぶりとなっている。
それだけに、2022年の快進撃は歴史的なものとなったと言えるだろう。
バイク全体での売上を見ても、2022年は41万台となっていて上昇基調が見られる。
この快調を支えているのは、やはり小型二輪クラスの人気再燃が大きなものとなっているのは間違いない。
カワサキZ900 RSがトップの座に
モデル別に見ると、2022年はカワサキのZ900RSが6,803台の売り上げでトップに立っている。
このモデルには50周年アニバーサリータイプも含まれていて、当時大人気を博したZ1やZ2のイメージを復刻したものとなっている。
ストリートファイタータイプにワイヤースポーク仕様のオリジナルホイールを履かせていて、カワサキらしい雰囲気をまとっている。
このモデルは2017年に発売されているが、それ以後ずっと販売好調を維持しており、その2022年モデルとしてSEと50周年特別仕様車も出されている。
Z900RSの標準仕様としては、オフと2段階での設定が可能なトラクションコンロトールが搭載されているのが特徴的だ。
路面や走行シーンに応じて走行特性を変えることができるので、いつでも自分の思い通りのマシンコントロールができるのが魅力である。
また、ETC2.0が標準搭載となっているため遠出をする時に役立つ。
エンジンは水冷式の4ストローク並列4気筒で、948ccの排気量を持つ。
111PSの最高出力を誇るため、高速走行でも安定性があるし長距離ツーリングでも疲れにくいのが魅力となっている。
車重は217kgあるが、ボディーバランスがしっかりとしているため安定感が高く、コントロールしやすいのが印象的だ。
シート高は800mmとなっていて、無理のない足つき感を実現している。
ボディー脇がスリムになっているので、このシート高の割にスムーズに足を伸ばして付けるだろう。
燃料タンクは17Lの容量が確保されていて、長距離ツーリングでも安心の設計となっている。
その他のバイク
販売台数2位の座に入ったのはホンダのレブル1100だ。
レブルは小排気量のクラスでも人気が高いが、やはり251ccでも安定した人気を誇っている。
ボバースタイルの実現によってパワフルな走りを達成しつつ、乗りやすい構造になったのが特徴である。
3位の座に入ったのは、ハーレーダビッドソンのソフテイルとツーリングファミリーモデルだ。
これらはもともと異なるシリーズだが、日本ではひとまとめで統計を出しているため、販売台数統計では3位になっている。